『黒執事』に登場する数多くのキャラクターの中でも、ひときわ鮮烈な印象を残すマダム・レッド。
燃えるような赤髪と華やかな赤いドレスをまとい、社交界の花形として活躍する彼女は、シエルの愛すべき叔母であり、ファントムハイヴ家の協力者でもあります。
しかし、その華やかな外見の裏には、ヴィクトリア朝という厳しい時代を生き抜いた女性としての苦悩と、深い愛情、そして癒えない悲しみが隠されています。
女医という当時としては極めて異例のキャリアを持つ彼女の人生には、どのような物語が刻まれているのでしょうか。
この記事では、マダム・レッドの基本的なプロフィールから、彼女を象徴する「地に燃えるリコリス」という美しいフレーズの意味、そして彼女が生きた時代背景まで、多角的にこのキャラクターの魅力に迫ります。
原作をまだご覧になっていない方も楽しめるよう配慮しながら、マダム・レッドという魅力的なキャラクターの世界をご案内いたします。
マダム・レッドとは
本名:アンジェリーナ・ダレス( Angelina Dalles )
元バーネット男爵夫人で、主人公シエル・ファントムハイヴの母方の叔母にあたる重要キャラクターです。
ロンドン王立病院に勤務する女医という、極めて珍しい経歴の持ち主といわれる。
この時代に女医というのは、極めて困難な仕事です。
年齢
推定年齢は30歳前後。
シエルが12-3歳なのでそう推定されるが、妥当と思われる。
時系列に推測すると、1888年の未解決事件当時、28-30歳となる。
服装から推測すると若いのではないかと、ファンの間では噂される。
声優情報
- アニメ版:朴璐美さん
「マダム・レッド」という名の由来
父親譲りの燃えるような赤い髪を持ち、社交界では常に真っ赤なドレスを身にまとっていたことから「マダム・レッド」と呼ばれるようになりました。
結婚前は「レディ・レッド」の愛称で親しまれていました。
特に印象的なのは、ヴィンセント・ファントムハイヴから「地に燃えるリコリスの色」と褒められたエピソード。
15歳の時にこの言葉をもらい、コンプレックスだった赤髪に自信を持つようになったといいます。
一方で、姉の髪は美しい亜麻色をしています。
キャラクターの魅力
身長・外見と装い
- 身長:168cm
- 鮮やかな赤いドレス
- 大きなフロッピーハット
※白い肌に映える華やかなコスプレになります
「社交界の花形」「夜会の女王」などの美称を持ち、派手な美女として描かれています。
性格と人間関係
シエルを実の息子のように可愛がる愛情深い叔母。
姉のレイチェル・ファントムハイヴとは非常に良好な姉妹関係にあり、喘息気味だった姉のために医師を志したという心優しい一面があります。
執事はグレル・サトクリフが務めています。
悲劇の過去
マダム・レッドの人生には深い悲しみが刻まれています。
馬車事故に巻き込まれた際、愛する夫を亡くし、自身も内臓破裂の重傷を負いました。
妊娠していた子供と子宮を失うという痛ましい経験をしています。
その後、看護師を経てロンドン王立病院の女医となり、新たな人生を歩み始めました。
ヴィクトリア朝時代の女医という設定の意味
マダム・レッドが女医であることは、単なる職業設定ではありません。
当時の社会背景を考えると、彼女がいかに特別な存在だったかがわかります。
当時の女医の実態
イギリスの医師名簿(Medical Register)に最初に登録された女性医師はエリザベス・ブラックウェル(1859年)で、彼女はアメリカで学位を取得しています。
エリザベス・ギャレット=アンダーソン
- 1865年:薬剤師会(LSA)の資格を取得(裁判を経て)
- 1870年:パリのソルボンヌ大学で医師免許を取得
- 1874年にロンドン女子医学校が設立されるまで、女性の医学教育はほぼ不可能
- 1865年から1911年の間で女性医師は2人から495人(全医師の2%)に増加
- 医学界からの激しい反対があり、女性が解剖を行うことは「ふさわしくない」と考えられていた
マダム・レッドは、こうした困難な時代を通して医師として活躍した先駆的な女性として描かれています。
文化的影響
ミュージカル「地に燃えるリコリス」
2014年と2015年に上演された『黒執事』のミュージカル版では、マダム・レッドが主要なテーマとして扱われました。
この作品での彼女の描写は、原作者や編集者にも影響を与えたとされています。
バラ「マダムレッド」について
『黒執事』のファンの間では、キャラクターの雰囲気と重なる美しいバラとして知られている品種があります。

品種の特徴
マダムレッドは、2010年代初頭に市場へ導入された比較的新しい品種で、オランダに設立され、主にケニアなどに拠点を置く世界的な育種会社United Selectionsによって開発されました。
見た目の特徴
- 色と形:深紅で情熱的、花弁の端に緩やかなウェーブがかかり、気品があります
- 産地:主にウガンダやケニアなど、赤道直下の高地で栽培されており、品質が高いことで知られています
- 品質:蕾が硬めで開花が遅い傾向があり、しっかりした大輪の花をつけます
実用的な特徴
- トゲがない:茎にトゲがほとんどないため、扱いやすいのが最大の特徴です
- 花持ちの良さ:輸送に強く、花瓶での鑑賞期間(花持ち)が非常に長いことで知られています
- 香り:香りは控えめ(または無香)ですが、その分、見た目の美しさが際立ちます
用途
存在感があり、記念日やフォーマルな贈り物、ウェディングなど、特別なシーンでよく利用されます。
その深紅の色合いと気品ある佇まいは、「この世のものとは思えないほどに美しい女性」と評されるマダム・レッドの雰囲気を醸し出しています。
バラ「マダムレッド」は品種として独立して存在しております。
深紅で華やかな見た目が『黒執事』のマダム・レッドのイメージと重なりますが、『黒執事』のキャラクターにちなんで名付けられたという資料はございません。
花言葉
バラ「マダムレッド」は、他の赤いバラと同様に以下のような花言葉を持っています:
- 「愛情」
- 「情熱」
- 「あなたを愛しています」
- 「美」
赤いバラの部位別の花言葉
- つぼみ:あなたに尽くします / 純粋な愛 / 愛の告白
- 葉:無垢の美しさ / あなたの幸せを祈る
贈る本数による意味
赤いバラは本数によって異なるメッセージを伝えることができます:
ポジティブな意味
- 1本:あなたしかいない / 一目ぼれ
- 3本:愛しています / 告白
- 10本:あなたは完璧な人です
- 99本:永遠の愛 / ずっと好きでした
- 100本:100%の愛
注意が必要な本数
- 15本:ごめんなさい / 永遠の友情
- 16本:不安定な愛
- 17本:絶望的な愛
意中の人や愛する人へ贈る際は、本数にも気を配ると良いでしょう。
花言葉のメッセージカードを添えると、より気持ちが伝わります。
Bloom Note(https://bloomnote.jp/hanazukan/rose-madamred/)
HANAHYAKKA(https://hanahyakka.com/Form/Story/rose/akai-bara)
まとめ

魔法紋章「薔薇螺旋(ローズ・スパイラル)」
マダム・レッドは『黒執事』という作品世界において、単なる脇役以上の存在感を放つキャラクターです。
華やかな社交界の花形という表の顔と、医師として困難な時代を生きた先駆者という側面、そして深い悲しみを抱えた女性という多層的な魅力を持っています。
特に、当時の女医がいかに稀有な存在だったかを知ると、マダム・レッドというキャラクター造形の深さに改めて驚かされます。
1860年代から1870年代のイギリスで女性が医師になることは、想像を絶する困難を伴うものでした。
1880年代に医師として活躍するマダム・レッドの姿は、作品にリアリティと深みを与えています。
原作漫画(2-3巻)やアニメ、そしてミュージカル版でも印象的に描かれるマダム・レッド。
まだ彼女の物語の全てをご存じない方は、ぜひ作品本編でその魅力を存分に味わっていただければと思います。

画力もさることながら、赤の似合うキャラクターです。





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